2021年7月3日朝、静岡・神奈川・千葉で
激しい雨が降りました。
梅雨前線で関東平野が大雨に見舞われるのは、
ややレアなことなので、解析してみました。
↑静岡~千葉にかけて線状降水帯が伸び、
全体に南東方向に移動していました。
↑線状降水帯の下では、1時間に30~60mmの激しい雨、
あるいは非常に激しい雨が降っています。
↑梅雨前線は、ちょうど関東付近に停滞。
キンクが静岡あたりにありました。
キンクの東方では、暖かく湿った空気が流れ込みやすくなります。
↑昨夜の時点で、静岡付近に雨量の極大が計算されていました。
おそるべし、スーパーコンピューター!
↑大雨の原因として、上空に寒気が流れ込んでいました。
↑エマグラムで見ても、SSIが-1.60と負の値、
つまり「大気の状態が不安定」になっていました。
↑上空の寒気が入ったり、下層に暖気が流れ込んだりすると、
大気の状態は不安定になり、積乱雲が発生しやすくなります。
↑また、静岡付近まで湿舌(湿った暖かい空気の流れ)が達し、
関東付近には低気圧性のメソ擾乱がありました。
これらの要素により、大雨になったと思われます。
※以下、動画版もよろしければご覧ください。
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