気象予報士2670号(金子大輔)の天気・気象ブログ

お天気・気象ネタを書いていくブログです♪。気象好きな方、空や雲が好きな方、よろしくおねがいします。

2018-01-01から1年間の記事一覧

2006年12月26~27日(東京で激しい落雷を伴う)

初冬ならびに早春は、寒気と暖気が激しくぶつかり合うため、異常に発達する「爆弾低気圧」がしばしば現れます。2006年12月26~27日の爆弾低気圧は、東日本の沿岸を通過し、東京や千葉で、落雷が著しかったのが特徴的です。豪雨や暴風が目立つ爆弾低気圧の例…

1995年12月25日~恐怖のクリスマス寒波、12月史上最強の寒気!

1995年のクリスマス明け、とてつもない寒波が到来した。12月史上、最強クラスの寒気と言っても過言ではないだろう。各地に雷を伴った大雪や暴風雪をもたらし、三重県四日市で積雪53㎝(史上1位)、滋賀県彦根で36センチを記録。 冬型のときには、絶対と言っ…

早い積雪~2002年12月9日

2002年12月9日、関東各地で積雪に至りました。宇都宮17センチ、水戸14センチ、千葉5センチ、横浜3センチ、都心1センチなど。 上空約1500メートルの寒気から判断すると、沿岸も含めて雪になってもおかしくない気温です。 積雪5センチ以下の南関東と、10センチ…

1991年12月27日の大雪~大雪警報とともに止む……~

東京の大雪事例として、ちょっとおもしろい感じのケースを紹介します。1991年12月27日、昼前から雨が降り始めました。雨は14時前後に雪へと代わり、夕方にかけて、かなり強い降り方になりました(最大で1時間に3.5ミリ)。しかも大粒のボタン雪でかなりの迫…

1981年に関東に近づいた台風

先日に続き、1981年に関東に接近した台風のお話です。この年、関東地方に接近した台風は2つありました。 ★台風15号8月22日に最接近。東京の総雨量69.5ミリ(最大1時間雨量11.5ミリ)。最大瞬間風速22.8メートル。銚子の総雨量33.5ミリ(最大1時間雨量8ミリ…

【2002年1月22日】広尾で1時間に41.5ミリ!雪としての降水では最強か?

東京あたりの場合、降水量1ミリが雪になると約1センチの積雪になります。1時間に2、3ミリの雪といえば、かなり強い降り方ということができ、気象学的にも1時間に3ミリ以上の降水が雪として降ると「雪強し」と記録されるのです。 降水相が雨の場合には、1時…

1980年に関東に近づいた台風

過去、関東に接近した台風に再度クローズアップしてみたいと思います。まずは「ほどほど昔」で、人々の記憶から消えつつある1980年あたりを見てみます。この年、関東地方に接近した台風は2つありました。★台風3号5月21日に最接近。東京の総雨量30ミリ(最大…

東京など、関東に大雪が降るとき(南岸低気圧)

東京など太平洋側の地域は、一般に雪があまり降りません。とくに関東平野では、「西高東低」の冬型の気圧配置で強い寒気が流れ込んでいるときには、絶対と言っていいほど、まとまった雪にはならないものです。 そんな関東でも、まれに、20センチ以上の雪がど…

雷を伴う東京の大雪(1998年1月8日~9日)

1998年1月8日~9日、南岸低気圧で関東は大雪❄前橋31センチ、宇都宮29センチ、秩父28センチ、熊谷25センチ、横浜20センチ、東京15センチ、水戸8センチ、千葉4センチなど。東京・横浜では総降水量36ミリに達し、雷を伴った⚡ 東京など、関東平野で雷を伴う雪は…

都心などで雷雨

20日の東京は、午前中よく晴れたものの、午後はもくもくした雲が増え、夕方には雷雨となった。 ↑23区西部から栃木県に、線状の積乱雲。小山市で1時間に31.5ミリの激しい雨を観測。 ↑夏の雷雨のような猛々しさはないが、それなりに落雷も発生している。 ↑落雷…

上空に強い寒気、北陸で集中豪雨

秋雨前線が南下し、大陸の高気圧に北から覆われている。 大陸に寒気が溜まり、秋が深まってきたことを示唆している。 北海道や西日本太平洋側をのぞいて天気がぐずつき、 特に北陸で、雷や雹を伴う猛烈な雨が降っているところも。 石川県珠洲市付近で1時間に…

台風24号が日本列島へ

29日は、台風24号が沖縄~奄美地方を通過。記録的な暴風に見舞われた。 【最大瞬間風速】鹿児島県与論島:56.6メートル沖縄県糸数:56.2メートル(観測史上1位の値を更新)沖縄県奥:53.8メートル沖縄県渡嘉敷:53.3メートル沖縄県那覇:53.1メートル 沖縄県…

関東などで非常に激しい雨、雷も

関東で昼前から降り出した雨は、午後には強まり、局地的に非常に激しい雷雨となった。道路が冠水するなどの被害も出た。 【1時間雨量】東京都神津島:71.0ミリ (観測史上1位)東京都八丈島:63.0ミリ東京都八重見ヶ原:61.0ミリ東京都新島:57.0ミリ (9月…

関東で非常に激しい雨(発雷ほとんどなし)

関東地方、昨日より地上の気温は低くなったものの、 上空約5500メートルには 昨日より強い₋9℃以下の寒気が入って、 大気の状態が不安定になっていた。 ↑SSI(大気の安定度)はプラスだが、全層に渡って湿っている。 下層で東寄りの風、中層で南成分を持った…

関東南部で局地的な雷雨

日本列島は弱い気圧の谷に入り、 関東を「寒冷前線モドキ」が通過(?)。 ↑午前中の時点では、大気の状態はそれほど不安定でないが、 全層に渡って、わりあい湿っている。 ↑東京ー埼玉の堺にわらわらと……。 ↑江戸川区付近で雲がまとまってきました。 ↑実際…

フィリピン・香港などを襲ったスーパー台風

今シーズン最強の勢力にまで発達した台風22号は、 フィリピン・ルソン島北部→香港・マカオなどを襲った。 フィリピンとしては、史上3番目に低い気圧での上陸。 このレベルの台風は、沖縄も含めて日本では未知のレベルだ……。 フィリピン北部のバギオでは降水…

近畿地方で記録的大雨

引き続き、南海上の積乱雲群が北東方向に移動、 近畿地方などにかかり続ける。 大阪、京都、兵庫などで記録的短時間大雨情報が相次いだ。 ↑今日も、カラフルなエコーが散在している。 南関東のみ、山にブロックされて雨雲が入りにくくなっているが、 13時頃…

近畿地方や岐阜などで非常に激しい雨

引き続き、秋雨前線を熱帯低気圧が刺激し続ける。前線の南側には、南西風に乗って湿った暖かな空気が流れ込んで、積乱雲が発達、非常に激しい雨となっている。 大阪府能勢町能勢:64.5ミリ京都府右京区京北:58.5ミリ兵庫県福崎町福崎:55.5ミリ兵庫県西宮市西…

熱帯低気圧が秋雨前線を刺激

秋雨前線がゆっくり北上し、全国的にすっきりしない。さらに、熱帯低気圧が前線を刺激し、所々で非常に激しい雨も☂⚡ 【1時間雨量】広島県呉市倉橋:62.0ミリ(観測史上1位) 鳥取県江府町江尾:48.0ミリ(9月史上1位) 長野県王滝村御嶽山:46.0ミリ(9月史上1…

温帯低気圧化しつつある台風21号から伸びる寒冷前線

猛威を振るった台風21号は、温帯低気圧に変わりました。 台風が温低化する=弱まる、ではありません。 台風(熱帯低気圧)は暖気のみでできた低気圧ですが、 これに寒気が流れ込んで、寒気と暖気がぶつかると 温帯低気圧という、別の構造を持った低気圧に変…

台風21号、徳島県~兵庫県を直撃

1993年以来25年ぶりに「非常に強い」というランクで 台風21号は徳島県南部に上陸した。 ドボラック法では中心気圧950hPaと解析されていたが、 高知県室戸岬で11時前に934.8hPaを記録しており、 実際には930hPaくらいの台風であったことが推定される。【各地…

東京23区西部でゲリラ豪雨・ゲリラ雷雨、さいたまは雹も

27日、18時頃に東京ー埼玉堺で雷雲が発達し、さいたま市などで激しく雹が降った。 その積乱雲は、19時頃から南下、 東京23区西部へと進んで、激しい落雷と豪雨をもたらした。 東京世田谷区付近で1時間に約110ミリ、練馬区で同71ミリなど。 関東付近には前線…

北関東にそびえ立つ雷雲をチェイス【動画あり】

26日18時過ぎ、東京江戸川区から北方を拝むと、 成長しつつある積乱雲(雷雨)を発見⚡~! 以下4枚の写真は、18時15~25分くらいまでに撮ったのですが、 わずかな時間にカタチが変化しているのがわかります。 レーダーを見ると、栃木~群馬~茨城~埼玉の4県…

神戸空港で稀に見る超暴風雨

台風20号は、兵庫県に再上陸。 中心気圧は980hPaと勢力を落としてきた。 しかし、依然として猛烈に発達した積乱雲を伴い、 神戸空港では「最大瞬間風速42.2メートルを伴いながら、 1時間に136ミリの猛烈な雨」というとんでもない状況。 強雨と強風が重なると…

台風20号、徳島県南部に上陸

台風20号は21時頃、徳島県南部に上陸。 中心気圧965hPa、最大風速40メートル、最大瞬間風速55メートル。 実況としては、室戸岬で最大瞬間風速45.2メートルを観測。 また、紀伊半島の南東斜面では 1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降っている模様だ。 台風本体…

台風兄弟(19号・20号)が接近!

台風19号、20号が揃って日本に接近 19号は950hPaで「非常に強い」ランク、 20号は955hPaで「強い」ランク。 台風19号の影響で、 奄美地方では1時間に60ミリ前後の非常に激しい雨が降った。 最大瞬間風速は中之島51.4メートル、屋久島31.4メートルなど。 19号…

急に秋モードに……

17日から、急に秋めいてしまった。 猛暑は嘘のように、30℃を超えている地点が少なくなり、 東京でも18日最高気温は27.2℃、最小湿度も40%台まで下がった。 (ちなみに、17日は最小湿度が29%)。 静電気体質の私は、早くもバチっと静電気を食らう様である。 …

雹(ヒョウ)はなぜ夏に降るの?

全国的に、雹が多いのは春から秋です。 日本海側では寒候期にもよく降りますが、その他の地域では、 夏を中心に降ります(関東では5月下旬、7月下旬にピークがあります)。 書籍によっては「夏は高温なので雹が溶けてしまい、 春や秋の方が雹が降りやすい」…

いろいろな雲のでき方

中学二年の理科Ⅱで学習するように、 空気が上昇すると冷やされ、やがて雲ができます。 上昇する原因は、低気圧、前線、熱、風のぶつかり合いなど、 さまざまなものがありますが、 とにかく「上昇気流=雲ができる」が基本です。 上昇気流にも、秒速1センチに…

積乱雲コレクション

積乱雲、それは問答無用で雲の王様と言ってよいでしょう。 背の高さは10000メートル以上、 ときには20000メートル近くに達すると言われます。 通称、入道雲とか雷雲とも呼ばれます。 もくもくした雄大な雲頂が白銀色に輝く様は、 この世のものとは思えない美…