26日18時過ぎ、東京江戸川区から北方を拝むと、
成長しつつある積乱雲(雷雨)を発見⚡~!
以下4枚の写真は、18時15~25分くらいまでに撮ったのですが、
わずかな時間にカタチが変化しているのがわかります。
レーダーを見ると、栃木~群馬~茨城~埼玉の4県に跨るあたりで
雷雲が発達しつつあります。
衛星画像でも確認できますが、一つだけポツンと発生したために、
遠くから見るとラピュタみたいな、タワーみたいな、
格好いい積乱雲に見えたのでしょう✨
中心気圧965hPa、最大風速40メートル、最大瞬間風速55メートル。
実況としては、室戸岬で最大瞬間風速45.2メートルを観測。
また、紀伊半島の南東斜面では
1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降っている模様だ。
台風本体の雲は、陸地に近づくにつれ、
青が黄色、そして真っ赤な流血エコーへと変化する……。
特に、台風を取り巻く南東~東の風が、
山にぶつかるところで雲が発達している。
気象衛星で見ると、目は不明瞭になったものの、
中心付近には、積乱雲の集団(アイウォール)が白く輝いて写っている。
なお、台風周辺にも湿った暖かな空気が流れ込み、
中部や関東地方でも、南~南東斜面で積乱雲が発達している。
山梨県道志村付近では、1時間に約100ミリの雨が降ったと推定され、
記録的短時間大雨情報が発表された。
全国的に、雹が多いのは春から秋です。
日本海側では寒候期にもよく降りますが、その他の地域では、
夏を中心に降ります(関東では5月下旬、7月下旬にピークがあります)。
書籍によっては「夏は高温なので雹が溶けてしまい、
春や秋の方が雹が降りやすい」と書かれていますが、
個人的にはそんなことはないと思います。
どんなにクソ暑くても(35℃以上であっても)
積乱雲が発達すれば、余裕で降りますから(^^;)……。
これは2004年7月、横浜や横須賀に
直径3センチほどの雹を降らせた積乱雲です。
雹はなぜ、暑い夏に降るのでしょうか?
雲は、上昇気流があるところにできるのでしたね。
上昇気流が強いほど、雲は厚く(高く)発達します。
雲ができる上空は、地表に比べて低温です。
上空15kmにもなると、真夏でも-60℃以下になります。
このため、積乱雲の上の方は、
水の粒ではなく、氷の粒でできています。
積乱雲でできた水や氷の粒は、重力で落ちてきますが、
強い上昇気流に会うと、再び上空に吹き上げられてしまいます。
そして、再び雲中の氷や水を凍りつかせながら落下、
また吹き上げられ、また落下……を何回も繰り返し、
ついに、上昇気流でも支えきれない大きな雹となって落ちてくるのです。
ですから、雹が降るときには強烈な上昇気流が存在している証拠です。
夏の激しい雷雨に伴って雹が降るのは、このためです。
中学二年の理科Ⅱで学習するように、
空気が上昇すると冷やされ、やがて雲ができます。
上昇する原因は、低気圧、前線、熱、風のぶつかり合いなど、
さまざまなものがありますが、
とにかく「上昇気流=雲ができる」が基本です。
上昇気流にも、秒速1センチに満たないものから、
秒速30メートルを超える爆風まであります。
上昇気流が強いほど、雲は厚く(高く)まで発達し、
やがて雲粒が大きくなると、雨や雪となって落ちてきます。
下の絵のように、「上昇」にも実にいろいろなパターンがあるために、
非常に個性豊かな雲ができるのです。
たとえばエスカレーターのように緩やかに上昇すれば、
スーッと薄く広がるような雲ができ、
ロケットのようにドカンと上昇すれば、積乱雲などができます。