あまり発達せず、「ギリギリ台風」という勢力で接近した台風13号。
「風台風でなく雨台風」という傾向は概ね正しかったのですが、
蓋を開けてみると、あまりにもえげつなかった台風でした。
以下の動画でまとめましたが、
積乱雲が中心よりはるか北東で発達し、
中心付近ではほとんど雨が降らなかったのも特徴的です。
また、積乱雲からの落雷が極めて激しかったことも。
台風に伴う積乱雲は通常、それほど激しく発雷しませんが、
まるで夏の大雷雨のようにバチバチ落雷を伴っていました。
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このように活発な積乱雲が、日本列島の東端をかすめるように北上したため、
千葉、茨城、福島などで記録的大雨になりました。
個人的には、千葉県南部には『大雨特別警報』を検討しても
よかったくらいだと思います。
台風から離れて積乱雲が発達したこと、落雷の激甚なタイプだったことには、
上空の寒気を巻き込んだことも関係していると考えられます。
純粋な台風(熱帯低気圧)というよりは、
亜熱帯低気圧に近い性質だったのかもしれません。