クリスマス寒波、年末寒波、正月寒波に続いて、
2月3日~4日の頃にくる寒波を、
節分寒波または立春寒波と言います。
この頃は、寒さが最も厳しい頃でもあり、
歴史に名を残しそうな寒波がいくつかありますが、
今回は1999年2月3日頃の節分寒波を紹介します。
この寒波では、八丈島、三宅島でも降雪に見舞われ、
ふだん雪の積もらない静岡県でも降雪、
浜松で積雪2cmを記録しています。
その他、高田(新潟県上越市)で降雪60cm、最深積雪105cm、
舞鶴で積雪36cm、新潟でも真冬日を観測しています。
冬型では、まったくと言っていいほど雪が降らない
関東平野においても、東京、横浜も雪ちらついたほか、
前橋では積雪6cm、館山で3cmに至りました。
850hPa(上空約1500m)の気温を見ると、
日本列島を-12℃の寒気が覆いつつあり、
輪島では-15.9℃(史上5位)を記録しました。
また、500hPa(上空約5500m)では、
館野(茨城県)で-41.3℃(史上2位)を記録しています。
850hPa、500hPaともに強い寒気が入り、
「優等生的」な節分寒波だったといえるでしょう。