関東地方の大雪のほとんどは南岸低気圧によってもたらされますが、
1994年2月12日の事例は、「優等生的」ともいえる事例です。
低気圧がよく発達し(992hPa~980hPaで通過)、
上空約1500mで-6℃以下の寒気に覆われ、
降水が強く、東京で雷も観測されました。
【各地の積雪】
前橋20cm
宇都宮19cm
つくば18cm
水戸16cm
熊谷17cm
秩父17cm
東京23cm
八王子21cm
横浜22cm
千葉23cm
銚子0cm(降雪あり)
勝浦1cm
館山0cm(降雪あり)
甲府23cm
河口湖24cm
南岸低気圧で滅多に雪にならない沿岸の一部を除き、
軒並み20cm前後の積雪で揃っているところが特徴的です。
↑9時の天気図。南岸低気圧は992hPaです。
↑21時の天気図。南岸低気圧は980hPaまで発達。
↑関東平野は、上空約1500mで-6℃以下の寒気に覆われています。
↑東京も、降雪が強い時間のほとんどが氷点下で経過しました。